横浜で止まった時を感じ癒される。ベーリックホール

夏の思い出はいつもバタバタしていた。
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小さい頃は横浜にある叔母の家に行き、一緒に花火をしたり、お祭りに行ったり、親子以上に夏の思い出を過ごしたことが多かった。
叔母はもう70歳近く、現役でいる。
去年は祖父が13回忌を迎え、その時ほぼ親族が集まった。そして叔母は「毎年夏の季節に会えたらいいわね・・・」とつぶやいたけれど現実なかなか難しい。
いとこは結婚して子供もいて子育て真っ盛りで働き盛り。私の姉も全員同じ。
私は気楽なので自由が利くという割と一人を謳歌する。
叔母も子育てが終わり、一人を謳歌する。
自然と二人でお墓参りに行くことになった。お墓のある山の上はなかなか足が億劫になるけれど、午前中は暇だから、と従兄弟が送ってくれた。不器用だけれど小さい頃から「お兄ちゃん」と呼び親しんだ従兄弟はやっぱり優しい。

見晴らしのいい山の上、祖父のお墓はそこにある。お墓のある街の眺めは今日も穏やかだった。夏だから、気温は高いし日差しも強いけれど、夏の季節を思う存分感じる1日でなぜかそれが嬉しかった。

お墓参りの後は叔母の家へ。送ってくれた従兄弟はのんびりと部屋にいた。叔母がもう着ないという着物を譲っていただく口実に部屋の大掃除が始まる。片付いた頃は午後だけれど日はまだ高かった。せっかくだから横濱を満喫しようということになった。

石川町駅を降りるとひらひらと蝶が舞っていた。きっとおじいちゃんよ、と言った。そうかなあ、本当?と私は返した。叔母はにっこり笑っていた。叔母は時々ミステリアスで、不思議な人で、時々私自身もミステリアスだと言われて、ああ、そういうことか、とストンと納得した。

ベーリックホールは叔母の職場の近くで、時々お昼休みに来るそう。息抜きになるからいいのよ・・・と微笑む叔母。

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この「山手町」は優雅な街で大学は中央大学、フェリス女学院があるような場所だ。このエリアだけ時間が止まったような錯覚もするし、この空気感が居心地良かった。

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ベーリックホールを見て真っ先に目に入るのが窓の形だった。四つ葉のクローバーがかわいくて目を引いた。

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幾つかの部屋を見て、インテリアを見て。
一つ一つがあまりにも丁寧な空間で、言葉は出なかった。

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主の部屋には当時のタイプライター。

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子供部屋にはテディベア。

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夫人の部屋には豪華なドレッサー。何を思い、日々鏡に向かっていたのだろう。

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部屋には当時愛用していた髪飾り。

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客室にも丁寧な・・・。

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一つ一つの部屋に、当時の生活の様子をそのままに。

「これは近沢のレースかな・・・」
叔母がふと言葉にしたものは見事なレースのテーブルクロス。

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見方を変えると考えも変わる。家の外からはわからずにいたことが、中に入ってわかるようになる。

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一通り見終わった後に黒い大きな蝶が舞っていた。叔母はやっぱり「ほら、おじいちゃんよ」と言った。「え?本当に?」と少し私は意地悪な口調で聞いた。


ベーリックホール

website:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/

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2016-08-14 | Posted in ◉trip旅, 横濱Comments Closed 

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